Pmod TC1 K型熱電対温度センサー・モジュールの出力をPIC32MX270F256B-50I/SPで受け、USB-CDCでパーソナル・コンピュータ（PC）に送り、PC上でグラフ化します。なお、センサーとPIC間のインターフェースはSPIです。断熱膨張や断熱圧縮の実験に使用しています。
回路図と実際の回路を以下に示します。
１．PIC32MX270F256B-50I/SP (HARMONY)の章の項目「MHC環境」に書かれているようにMHC環境を整えます。
２．PICに書き込むファームウェアはMX270_thermo_cdc.zipです。このファームウェアは、Harmony3\usb_apps_device\apps\cdc_com_port_singleを手直しし、それに、K型熱電対温度センサー・モジュールとデータを送受信するためのコード（SPI規格）を付け加えたものです(app.c)。MX270_thermo_cdc.zipを解凍して出てくるMX270_thermo_cdcフォルダーをHarmonyProjectsフォルダーの中に入れます。
３．PIC基板とPCをUSBケーブルで接続し、ファームウェアをPICに書き込みます（PIC基板がCDC機器になります）。
４．Windows10（21H2）では、CDC用標準デバイスドライバ（Usbser.sys）を使用するようです。つまり、PIC基板とPCをUSBケーブルで接続すると自動的にこのドライバーが組み込まれまれるようです（別途ドライバーを組み込む必要がない）。
５．PC用のアプリケーション・ソフトウェアはk-thermo.zipです。これを解凍すると出てくるk-thermo.exeをPC上で実行します。すると、次の図のように温度の時間変化が表示されます。なお、このソフトウェアでは、 iPentec Websiteの[C#] マルチメディアタイマーを利用する - マルチメディアタイマーコンポーネントの作成に紹介されているマルチメディア・タイマーを使用しています。
