MPLAB Code Configurator(MCC)の導入法です。2023.8.31時点でのコアーバージョンはCore v5.5.7です(MCC自体のバージョンはv5.3.7です)。
目次:
1.MPLABR X IDE v6.15と、MPLAB XC32/32++ Compiler v4.30をダウンロードしてパーソナル・コンピュータ(PC)にインストールします。MPLABR Xをすでにインストールしている場合は、一度アンインストールして、関連するフォルダー(yts#12)も削除しておくと良いと思います。
1.MPLAB Xを実行して、以下の図のようにメニューからFileそしてNew Projectを選択します。
2.現れるウィンドウのProjects:項目から32-bit MCC Harmony Projectを選択した後、Nextボタンを押します。
3.現れるウィンドウのFramework Path:項目にnet、usbなどの各種Harmony Frameworkパッケージを保存しておくフォルダーのパス指定をします。私の場合は、C:\user\yts\Harmony3と記述しました(フォルダーが存在しない場合には、MCCが自動的にフォルダーを作ってくれます)。一方、フォルダーのパスを直接記述せず、ブラウズボタンを押して、存在しているフォルダーを検索してパス指定することもできます。パス指定が完了したら、下方にあるNextボタンを押します。
4.現れるウィンドウのLocation:項目に作成するプロジェクトを保存するフォルダーを指定します。ここでプロジェクト名をtestとします。私は、プロジェクト名とプロジェクトを保存するフォルダー名を同じにしていますので、Location:項目にC:\Users\yts\HarmonyProjects\testと指定します。一方Folder:項目にはプロジェクト名を指定します。今の場合testです。残りのName:とPath:項目は自動的に設定されますので入力の必要はありません。下方にあるNextボタンを押します。
5.今回はPIC32MX270F256Bをターゲット・デバイスとします。そこで下図のように、Device FamilyにPIC32MXを、Target DeviceにPIC32MX270F256Bを選択した後、下方にあるFinishボタンを押します。
6.MCCが起動します。起動時にはいつも、MPLAB X画面の下方にあるOutputウィンドウにMCC自体のバージョン(v5.3.7)とMCCのコア・バージョン(v5.5.7)が表示されるので確認しておくと良いでしょう。
しばらくすると、MCC Content Manager Wizard 画面が現れるので、Select MPLAB Harmonyボタンを押します。
7.下図のように、Required Contentとして、ダウンロードする必要がある最低限のパッケージ(Chip Support Packageなど)が表示されます。
8.ここでは、後に必要となるパッケージもついでに追加しておきます。Optional Contentにあるnet、usb、bps、core、usb_apps_deviceの5つです。下図のように、それぞれのパッケージ名の前にあるチェックボックスにチェックを入れます。
9.Finishボタンを押します。
選択したパッケージが、上記項目3でFramework Pathで指定したフォルダー(私の場合はC:\user\yts\Harmony3)にダウンロードされて行きます。しばらく時間が掛かります。進捗状況は、下図において赤枠で示したUpdate progress列に%表示されます。
10.ダウンロードが終わると次のような画面(MCCプラグイン・メインウィンドウ)が現れます。Conternt Managerを起動するタブの位置も確認しておきましょう。新たにパッケージを追加する場合に必要となります。
ここで必要な設定を行って、最後にGenerateボタン(上図を参照)を押すとソースコードが出来上がります。なお、クロック設定やピン設定などはPluginsコンボボックスから設定項目を選択することで可能になります。
PluginsコンボボックスはProgect Graphエリアにしかありません。Pluginsコンボボックスではなく、MPLABXのWindowメニューからでもクロック設定などを選択できます。
プロジェクトを新規に作成した場合、MCCは自動的に起動しますが、既存のプロジェクトにおいてMCCを起動したい場合、MPLABR Xのメニューの下にあるMCCアイコンをマウスでクリックします。