USBオーディオスピーカー(PIC18F45K50)

  Microchip Libraries for Applications(v2013-06-15)には、「Device - Audio - Speaker」というUSBオーディオスピーカーを模擬するサンプル・ファームウェアがあります。ただ、このファームウェアをコンパイルするためには、c18を用いる必要があります。XC8でコンパイルできるように試行錯誤してみたのですが、うまく働くようにはできませんでした。

  そこで、MLA v2018-11-26(この中にはSBオーディオスピーカーを模擬するサンプル・ファームウェアがありません)の中にある「audio_microphone」を元にUSBオーディオスピーカーを模擬するファームウェアaudio_speaker.zipを作りました。このファームウェアはXC8(ver 2.05 C99)でコンパイルできます。

回路

  用いたPIC回路は、PIC18F45K50に載せてあるものです。だた、パルス幅変調(PWM:pulse width modulation)された音楽信号はPICの17番ピンから出力されるので、復調のため、この17番ピンにローパスフィルターを下図のように接続します。カットオフ周波数は約1600Hzとなります。ローパスフィルターのコンデンサーの両端から音楽信号をとりだし、ヘッドホーン(アンプが必要になるかも知れません)やスピーカー付きのアンプに接続します。常識でしょうが、コンデンサーのアース端はヘッドホーンのアースに接続することに気をつけてください。

使用方法

1.audio_speaker.zipを解凍して出てくるaudio_speakerフォルダーをmicrochip\mla\v2018_11_26\appsフォルダーの中にいれます。

2.XC8でコンパイルして、PICにファームウェアを書き込みます。

3.PIC回路をパーソナル・コンピューターとUSBケーブルで接続します。

4.パーソナル・コンピューター上で、たとえばWindows Media Playerで音楽を再生すれば、ヘッドホーンやアンプのスピーカーから音楽が流れます。高音はひずみますが、USBオーディオスピーカーが模擬できているということを確かめるには十分です。

注意点

  今回作成したファームウェアは「audio_microphone」を元にしていますので、その中には「microphone」という言葉が、たくさん入っています。気に入らなかったら、すべて「speaker」に変換してください。


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